CT部門 責任者/主査 増田光一

東京医科大学茨城医療センターのCTの特徴は?

従来のCT装置と比べ低い放射線量でより短時間で細かな撮影ができる最新技術が組み込まれたフィリップス社製128マルチスライスCT(Brilliance iCT)が稼働しております。

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CT検査とは?

CT検査とは、コンピュータ断層撮影法(Computed Tomography)の略です。 身体にX線を複数の方向から投射し、透過したX線の吸収差を収集しコンピュータで処理することによって身体の内部(断面)を画像化する検査です。

実際どの様に検査をするの?

CTは、装置が大きく怖い感じを受ける患者様も多いためCT検査を受ける時は、担当の看護師や診療放射線技師より検査の説明を行ないます。

胸部や腹部のCT検査をする場合、洋服に金属がなければ特に更衣する必要がありません。頭のCT検査をする方は、めがね、ヘアピンをはずしていただきます。顔面の検査と首の検査以外は入れ歯を外す必要はありません。

実際CTの装置に寝た状態(図1)ですが、撮影する場所だけドーナツ状の機器で覆われます。体全体が入る訳でないので機械による圧迫感は非常に少ないです。

操作室では、担当の診療放射線技師が常に観察し安全確認を行いながら検査を進めます(図2)。

また、TVモニター(図3)でも別の角度から安全確認を行っております。また、音声も常に聞こえる様になっていますので、不安になったらお話しをする事もできます。

検査時間は、検査する体の場所や、造影剤の有無によっても変わりますが、だいたいの目安は、5分程度、造影検査では、20分程度かかります。胸部や腹部の検査では息を止めていただきますが、およそ5秒程度です。とても短い時間で検査ができます。検査終了後、再び担当の看護師や診療放射線技師より説明があります。特に、造影剤を使った場合は、その後の注意事項など説明を行います。

造影検査とは?

造影剤を四肢の静脈から注射しながら行う検査です。造影剤(非イオン性ヨード製剤)は検査しようとする臓器の形をはっきりとさせ病気の存在診断、性質の診断、さらに血管撮影などに幅広く使用され、病気の状態をより一層はっきりさせることが出来ます。

造影剤注入時、体が熱く感じる事がありますが、これは、血管に対する直後の刺激による正常な反応で一時的なもので心配はいりません。

ヨード造影剤は安全?

ヨード造影剤は安全な診断薬です。しかし、造影剤を静脈注射するとごく希に副作用症状が起こることがあります。副作用には、注入直後から数分以内に生じる即時型と、注入数時間から数日以内に発症する遅延型がありますが、ほとんどの場合、軽度でしかも一過性です。

  • 軽い副作用(頻度は1%未満)
    吐き気、嘔吐、頭痛、めまい、発疹、かゆみ、発熱、咳、蕁麻疹等
  • 重い副作用(極めて希で1万回に1回以下)
    血圧低下、呼吸困難、意識障害、痙攣発作等

検査に際しては充分に注意しながら安全に検査が行われるように努めておりますが、万が一副作用が現れた場合にはすぐ対処できるよう万全の準備を整えております。

フィリップス社製128マルチスライスCTの特徴について

CT装置初の0.27秒/回転。超高速撮影の時代へ

CT画像は、X線を体の周りを回転させながら照射して体を透過したX線の量を検出し、その検出されたデータを計算することによって断層画像を作り出します。この装置は、1回転を0.27秒の高速回転で撮影し1度に128スライス分の画像を瞬時に映し出すことができます。カメラに例えると0.27秒のシャッタースピードで一度に128枚の写真が撮れる優れものです。この装置であれば、同じ姿勢を長く保てない方でも短時間で撮影ができますので負担のない検査が受けられます。また、長く息が止められない方や息が止められない方でも呼吸による動きの影響は高速撮影によって抑えられますので息が止まったかのような良好な画像が提供できます。

超高速撮影だからできる心臓CT検査

この装置の導入によってカテーテルを使わない侵襲性の低い心臓検査ができるようになりました。冠動脈が細くなり、心臓に十分な酸素が送れなくなることによって起こる狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患や、生まれながらにある心血管の異常を早期に発見することができます。また、手術後の経過なども調べることができます。この検査は、"普通のCT検査"と変わらず腕の静脈から造影剤を注入して検査を行いますので短時間で済み検査が終了すればすぐにご帰宅いただけます。このように手軽に心臓検査がご提供できるようになりました。

内視鏡を用いない大腸検査。CT コロノグラフィー

CT コロノグラフィーは、内視鏡を大腸に入れることなく内視鏡で観察したかのように調べることができます。この検査を行うためには、大腸をきれいにする必要がありますので内視鏡検査に準じた前処置が必要になります。検査は、お尻から炭酸ガスを送気し大腸を膨らませながら撮影を行いますが苦痛はありません。一般的な撮影であれば、うつ伏せと仰向けの2方向の撮影で終わりますので、10分程度で終了します。

この検査は、隆起している病変を得意としていることから隆起のない病変の検出を苦手としているため内視鏡検査に代わるものではありませんが、大腸スクリーニング検査としても期待されており、大腸内視鏡検査や注腸X線検査に抵抗のある方にも推奨される信頼の置ける検査です。

CT検査による被ばくを40%まで低減した撮影をしております

CT検査にて病変や体の異常を見つけるためには情報量の多い画像が必要ですが、情報量の多い画像は放射線の量に依存すると言われております。 "画質"と "被ばく低減"は、このように相反していることから、この関係を両立することはCT検査の大きな課題になっておりました。しかし、このCT装置は、最新の画像処理技術を用いることによって、従来と同等な画質を担保しながら被ばく線量を抑え、状況に応じて最大80%まで低減することも可能です。被ばく低減をコンセプトに製造されたこの装置であれば、被ばくの面でも安心して検査を受けていただけます。

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