最新機器による放射線治療

当院では、最新システム高精度放射線治療装置 ELEKTA Axesseを導入し、本年5月に日本で初めて稼動します(写真1)。この放射線治療装置は、高度なコンピューター制御を搭載しており、超高精度のピンポイント照射がより正確にできます。

図1 IMRT(強度変調照射)、IGRT(画像誘導放射線治療)機能及び呼吸性移動対策を搭載した最新鋭機

新しく搭載された主たる機能は、以下の3点です。

1)最新技術のIMRT(強度変調照射)が短時間に

狙ったところに高線量を照射しながら、当てたくないところの線量を低減できる理想的な放射線治療がIMRT(強度変調照射)です。そのIMRTを更に一歩進めたVMAT(回転IMRT)機能を搭載しており、精緻なコンピューター制御で複雑な照射をわずか3分以内で正確に実施します。

2)最新のIGRT(画像誘導放射線治療)機能を搭載し、位置ずれのない正確な照射

放射線治療は正確に腫瘍に向かって放射線を当てる事が必要です。しかし、当てたい場所は、体の中にあるので、これまでの放射線治療装置では、簡単には確認できませんでした。本装置には、CTスキャン、X線撮影装置、画像解析装置が内蔵されており、毎回の位置ずれを治療装置でCTやX線撮影をし、画像解析後短時間にずれを補正して正確に照射します。

3)画期的な呼吸性移動対策

放射線治療の永遠のテーマである呼吸性移動のある肺がんや肝臓がん治療においては、毎回照射する前に4次元CT解析を行い、呼吸性移動を考慮した位置補正を行います。また、今後、腫瘍の動きに合わせた呼吸同期照射も可能となります。

これらの高度な機能は、自費診療や先進医療のような高額な自己負担を必要とするものでなく、保険診療にて広く地域の患者様に提供でき、経済的にも患者様に優しい治療となっております。

以上の点以外にも、患者様のアメニティを考慮した照射室などの安心で安全な高精度放射線治療を提供するための工夫が随所に盛り込まれております(写真2)。今まで当センターで築いてきた臨床経験と最新の高精度放射線治療システムを融合して自信を持って高度ながん治療を提供すると共に地域医療に貢献致します。

図2 照明や壁紙などをセンスよくまとめ、患者様のアメニティを考慮した照射室
ページ先頭へ